皆様、お待たせしております。
諸事情があり、現在、急きょプログラムを変更・修正していまして、参加者の皆様にシンポジウム、一般演題などの抄録をオープンするのが遅れております。今週末、頑張って進めますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
準備ができ次第、参加者の皆様にパスワードを発行いたします。また、参加者の皆様には3月末から4月初旬に「プログラム・抄録集」を発送する予定です。
さて、書籍の案内になります。
このブログをご覧になって病跡学(パトグラフィ)に興味を持たれた方には、ここ数年の研究成果がまとめられている最新作『病跡学(パトグラフィー)の現在』(小林聡幸・斎藤環編、金原出版)をご紹介したいと思います。
同書の中で、僕がおすすめするのは、
・内海健:セザンヌのタンペラマンー不肖の父の肖像ー
・華園力:伊藤若冲ー創造性の地下水脈としての自閉スペクトラム特性ー
・風野春樹:からだでしかない自分ー癌患者としての伊藤計劃と創造性ー
・斎藤環:庵野秀明のサルトグラフィー
・牧瀬英幹:死と音楽ー宮城道雄と内田百閒の創造性の接点にあるものを巡ってー
・花村誠一:ウォーホルとポップ哲学ー病跡学的再考ー
です。どれも読み応えがありますよ。
じっくりと味わってみてはいかがでしょうか。
各論をいくつか読んだあと、病跡学(パトグラフィ)の全体像を掴むため、僕が書いた総説「病跡学(パトグラフィー)の現状と課題」に戻ってもらえたら嬉しいです。
こちらは梅に続いて、寒桜が咲き始め、少しずつ春が近づいてまいりました。
来月、上野公園で、参加者の皆様とお会いできることを楽しみにしています。
田中伸一郎(2025.3.7)

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