一般演題のご発表を検討、予定されている方のために、病跡学(パトグラフィ)とサルトグラフィの違いについてまとめました。
*パトグラフィ(作家論)とは、疾病生成的(パソジェニック)な視点から、
「ある芸術家・歴史的人物・天才が
どのような精神疾患・精神障害を罹患しながら
どのような言動をなし、
どのようにして創造的な活動を行ったのか?」
という人生の軌跡(トラジェクトリー)を記述する学問です。
しばしば、小説作品の登場人物の言動、絵画表現の作品表現などについてのパトグラフィ(作品論)も行われています。
一方、
*サルトグラフィ(作家論)とは、健康生成的(サルトジェニック)な視点から、
「ある芸術家・歴史的人物・天才が
メンタルヘルスの課題を抱えながらもどのようにして健康状態を保持し、
どのような言動をなし、
どのようにして創造的な活動を行ったのか?」
について、希望を持ったポジティブな人生の物語(ストーリー)を語り直す学問です。
しばしばマンガ作品の登場人物の言動についてのサルトグラフィ(作品論)も行われています。
なお、今回の総会は「サルトグラフィ」を前面に出していますが、これまでの病跡学(パトグラフィ)の一般演題を受け付けない、というわけではありません。
ただ、できれば、健康生成的(サルトジェニック)な視点から、対象とした人物の健康と創造性ないし創造活動の関係について考察してほしいな、という希望はございます。
一般演題は12月1日より受付開始です。
ホームページより「抄録テンプレート」をダウンロードし、氏名・所属・タイトル・本文(800〜1,000字)を記載の上、アップロードしてください。
田中伸一郎(2024.11.27)
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